昨年末に「CAD」を基に作成されたレンダリング画像が公開され、大きな話題となった「Xperia XA3」と「Xperia XA3 Ultra」そして「エントリーモデル」である「Xperia L3」ですが、先日リークした「公式プレス画像」において、「Xperia XA3」と「Xperia XA3 Ultra」の「レンダリング画像」とデザインが異なり、「アスペクト比21:9」に変更されていること。
そして、「ベゼル」のデザインが異なること。また正式名称が「Xperia XA3」が「Xperia 10」に。「Xperia XA3 Ultra」が「Xperia 10 Plus」に変更されていることが判明しています。詳細は「生誕10周年を記念して?次期「Xperia XA3」シリーズの正式名称は「Xperia 10」になるかもって話。」をご参照下さい。一方で「Xperia L3」に関しては、「命名規則」も変更されることがなければ、「レンダリング画像」と「公式プレス画像」において、デザインの変更がないことを確認することができます。
有名なリーカーの情報として、「Xperia 10」シリーズは「CES2019」で正式に発表される可能性が高いと予測されていましたが、実際に発表されなかったことを考えると、少なくとも「CAD」を基に作成されたレンダリング画像が公開された後に、重大な変更が施されており、その結果、「CES2019」での発表が間に合わなかったと判断することができます。
さて今回Sonyが本日開催したイベントにおいて、「Xperia 10」「Xperia 10 Plus」そして「Xperia L3」を正式に発表したので、「スペック」や「価格」などを簡単にまとめたいと思います。
「Xperia 10」シリーズ。
さてまず「ミドルレンジモデル」である「Xperia 10」と「Xperia 10 Plus」について確認したいと思います。「デザイン」としては「Xperia XA2」シリーズのデザインを踏襲したというよりは、「Xperia XA2 Plus」のデザインを踏襲しています。「オムニバランスデザイン」を継続採用し、さらには「ハイポジション」の「カメラ」そして「ミドルレンジモデル」として初の「デュアルレンズカメラ」を搭載しています。
また「Xperia XA1 Plus」以来となる「側面」に「指紋認証」を搭載していることを確認することができます。一方で、「指紋認証」は「電源ボタン」と統合されていないため、「アメリカ」国内における「特許」の問題もないと判断することができます。次に「スペック」を簡単にまとめたいと思います。
機種 | Xperia 10 | Xperia 10 Plus |
ディスプレイ | 液晶(FHD) | 液晶(FHD) |
ディスプレイサイズ | 6.0インチ(アスペクト比21:9) | 6.5インチ(アスペクト比21:9) |
OS | Android9.0 | Android9.0 |
SoC | snapdragon630 | snapdragon636 |
RAM/ROM | 3GB/32GB | 4GB/64GB |
メインカメラ | 1300万+500万画素 | 1200万+800万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 800万画素 |
バッテリー | 2870mAh | 3000mAh |
生体認証 | 指紋 | 指紋 |
価格 | 約4万4000円 | 約5万5000円 |
「Xperia 1」と同様に「アスペクト比21:9」の「シネマワイド」ディスプレイを搭載しており、さらに「Xperia 10 Plus」に関しては「Xperia 1」と同じディスプレイサイズになっていることを確認することができます。「Xperia 10 Plus」に関しては、カメラの画素数が「1200万画素」と「Xperia 10」より低画素ですが、その分カメラセンサー自体が大きくなっていることからも、よりバリエーションに飛んだ撮影に最適化されているとしています。
一方で「Xperia 10」に関しては「Xperia XA2」と比較して、「ディスプレイ」と「カメラ」以外大きな進化を感じることができません。また両機種に共通しているのは「Xperia XA2」シリーズと比較して「バッテリー」容量が減少していることです。このことからも、「電池持ち」に関しては、実際にバッテリーテストの結果が公開されるまで判然としない部分もありますが、「電池持ち」は悪化している可能性が高いと判断することができます。
ただ一方で「Xperia 10」に関しても「ポートレート」や「ボケ」の撮影が可能になっており、あくまでも「Xperia 10 Plus」と比較すると、その効果や完成度は低いとされています。
「アスペクト比」が「21:9」となったことからも、デザイン上では目新しさを感じますが、「スペック」的には正直そこまでの魅力を感じません。「Xperia XA2」や「Xperia XA2 Ultra」と比較すると、むしろ高価格化して「コスパ」が悪くなったという印象を受けます。ちなみに「発売時期」は「4月」とされており、日本でも「Xperia 10」シリーズは展開されるとの予測があります。
少なくとも「DoCoMo」においては「docomo with」の対象製品として展開されるかもしれませんね。
「Xperia L3」
次に「エントリーモデル」である「Xperia L3」について簡単にまとめたいと思います。
Xperia L3 | スペック |
ディスプレイ | 液晶(HD) |
ディスプレイサイズ | 5.7インチ(アスペクト比18:9) |
OS | Android8.0 |
SoC | MediaTek 6762 |
RAM/ROM | 3GB/32GB |
メインカメラ | 1300万+200万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
生体認証 | 指紋 |
バッテリー | 3300mAh |
本体カラー | ブラック/シルバー/ゴールド |
価格 | 約2万2000円 |
「エントリーモデル」ということもあるのか、「Xperia L3」のみ「アスペクト比18:9」を採用しています。この命名規則を考えても「Xperia 1」や「Xperia 10」シリーズとはちょっと違う機種だと判断したほうがよさそうですよね。ちょっと嬉しいのは「デュアルレンズカメラ」を搭載していること。そして「バッテリー容量」が大きいことです。
その価格帯からも、非常に「コスパ」に優れていると判断することができ、それこそ、中途半端な「Xperia 10」シリーズを日本で展開するのであれば、「Xperia L3」を日本で発売して欲しいところですよね。「Xperia 10」シリーズと同様に「4月」に発売を開始するとされています。
ざっとですけど、発表されたばかりの「Xperia 10」シリーズと「Xperia L3」の価格について簡単にまとめてみました。「Xperia 1」含めて、ユーザーがどのような反応を示すのか。少なくとも「Xperia XZ3」や「Xperia XA2」シリーズと比較すれば、「デザイン性」にはかなり優れていると判断することができます。より詳細な情報が判明次第追記したいと思います。
おしまい。