次期「Xperia」のアスペクト比が「16:9」を存続させるメリットは何って話。

2016年まではアスペクト比「16:9」がトレンドでした。しかしながら2017年に入ると「Galaxy S8」や「Galaxy S8+」を始めとしたハイエンドモデルは「ベゼルレスデザイン」を採用し、アスペクト比が「18:9」になり、スマートフォン業界において最も影響力があると考えられるAppleも「iPhone X」に採用しました。

一方で、ベゼルの太さがデザイン上で大きなデメリットであると評価されているXperiaシリーズは、2018年に登場する次期「Xperia」シリーズにおいて、僅かながら「ベゼルレスデザイン」を採用するとしていますが、アスペクト比は「16:9」から変更しないと予測されています。

今回、トレンドとなりつつあるアスペクト比「18:9」のメリットとデメリット、そしてなぜXperiaがアスペクト比「16:9」に拘っているのか簡単にまとめたいと思います。



 

アスペクト比「18:9」がトレンドに。

 

パソコンの取って代わるものになるかどうかは別の話として、近年のスマートフォンの進化は目まぐるしいものがあります。現に「iPhone X」のベンチマークは、「MacBook Pro 13インチ」モデルと同等になっており、パソコンと遜色ない性能を実現しています。

スマートフォンを使って何か生産性のある作業をする場合、一番求められるものは「ディスプレイ」の大型化です。ただ従来のアスペクト比「16:9」のままでディスプレイサイズを大きくした場合、スマートフォン本体の横幅が長くなり、その結果「持ちにくくなる」というデメリットが生じます。

そのため各ベンダーは、アスペクト比「18:9」に変更することで、本体の横幅を拡大するところか、むしろ縮小させつつ、縦幅を伸ばすことにしました。また合わせて「ベゼルレス」にすることで、本体のサイズをそこまで変更することなく、より大きなディスプレイを搭載することに成功しました。

ちょっと話がそれてしまいますが、「iPhone5」のCMを覚えていますか?iPhoneとして初めて「4.0」インチという大型ディスプレイを搭載した「iPhone5」ですが、片手で操作しにくいのではないかとの批判も一方で多くでるようになりました。そこでAppleは「iPhone5」は親指で画面の上下全部ちゃんと届きますよとアピールしたのが、下の動画になります。

 

 

特に女性にとっては、届かないと無理な印象のCMでしたが、いまや女性でも片手で操作しやすいiPhoneは「iPhone SE」くらいしか選択肢がありません。つまり「iPhone X」がアスペクト比「18:9」に変更したことで、大型のディスプレイを搭載し、さらに「iPhone8」と同等のサイズを実現しましたが、本体が縦に伸びているため、CMのように片手で操作するのはほぼ無理な状態になっています。

はなから片手での操作は無理に近い「Galaxy Note8」などは別の話として、持ちやすさの面で「iPhone X」などはちょっとむず痒いところに落ち着いてしまっている印象もあります。「ベゼルレスデザイン」の採用で、大型ディスプレイを搭載するのではなく、本体サイズを小さくしてくれという意見も一定数あるのもまた事実。



 

アスペクト比「18:9」のデメリット。

 

「Android7.0」からは「マルチタスク」機能がOSレベルでサポートされるなど、スマートフォンでの生産性を上げる機能を多く追加しており、アスペクト比「18:9」もその一環であると考えられます。しかしながら、私たちが日常使う上で重要視するのは「生産」より「消費」です。

例えば、写真を撮影した場合、もちろん人によって異なりますが、「編集する」人より、「見る」人のほうが多いと思います。動画においても同様です。多くのユーザーは写真や動画を撮影して、見たり共有したりして楽しんでいます。つまり、スマートフォンの立ち位置は何かを「消費」する側面のほうが強いのです。

ここでアスペクト比「18:9」のデメリットが浮き立つようになります。対応しているアプリが少ないこと。つまり「写真」の表示、特に動画においてはアスペクト比「16:9」で表示されるものが多いのが現状です。つまりアスペクト比に対応していないということ、左右もしくは上下に無駄なスペースが生まれてしまいます。

だからこそSONYはアスペクト比の変更には慎重となっていると考えることができます。他のベンダーと比較してSONYは「カメラ」や「液晶」などの「エンターテイメント」の分野に特に力を入れています。Xperiaでユーザーにとって最高の体験を。これはアプリが対応していないから。動画が対応していなからと言い訳にしたくないのだと考えることができます。

また一部情報によると、アスペクト比の変更はXperiaを開発しているSONYモバイルだけの問題ではなく、SONYグループ全体の問題になるとしています。ちなみに、現状においてSONYグループ全体で考えた場合、最適とされているアスペクト比は「21:9」とだとされています。

「18:9」でも対応しきれていないのに、「21:9」なんてもってのほかです。だからこそ、下手にトレンドに合わせるのではなく、アスペクト比「16:9」で様子を見つつ、「21:9」に変更するタイミングを見計らっていると推測することができます。

スペック上の問題もありますが、いまや「指紋認証」から「顔認証」にトレンドがうつりつつあり、そのためインカメラ付近に各種センサーを搭載する必要性があります。賛否両論がありますが、「iPhone X」の「ノッチ」部分のデザインはある意味話題となっています。

この「ノッチ」部分によって、ディスプレイの表示の一体感を阻害しているとの意見もあります。次期「Xperia」が「顔認証」を搭載するかはまだ判然としませんが、仮に「顔認証」を搭載したとしても「iPhone X」と同様のデザインを採用することは避けると考えられます。

ちょっと古い言葉ですが「One Sony」の言葉を体現したのが「Xperia Z」シリーズであり、それは「Xperia X」シリーズにも継承されています。つまりこれは次期新シリーズにも継承されると考えられます。だからこそ、トレンドという言葉に踊らされることなく、じっくりと腰を据えてアスペクト比を変更するタイミングを見計らっていると考えられます。今後Xperiaがどのようなデザインになるのか非常に楽しみです。

おしまい。



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